引き渡し

 

いよいよ最終的な契約と引き渡し。今は2007年6月22日であります。

わらわらと銀行に人が集まり、書類が行き交い札束が乱れ飛び、突然現れた代書屋が大金を掻っ攫っていったり売り主に渡されたゲンナマがそのまま奥の通路で待機している息子へ手渡されたりと異常世界の魑魅魍魎たちがひとときを過ごした後いよいよ引き渡し。

前にも書いたように、契約上に記していない大物廃棄物の撤去を売り主側がやってくれていて、解体業者が大きな作業車2台と共に作業中。どんどん大きなゴミが運ばれていきます。
あぁこれを自腹でやったら結構大変だったなあとその時実感。

契約の日の午後には、工務店社長と友人の解体屋社長を呼んでおり、いっしょに改めて下見することになっていまして、空になったお家、今は自分たちのものになったボロ館を探索します。

工務店に貰っている見積もりはとても安く、半ば任せようと思っていたのですが、明細を見ていくと、とてもこのボロ館に対応しきれていない、即ち、明細に載っていない項目が私の目にも明らかなほどに沢山あるわけです。この見積もりは簡易なリフォーム程度しか想定していない。
工事進行に合わせて追加工事が発生するのは火を見るよりも明らかであり、安い見積金額で釣っておいて最終的にはきっちり頂きますよという気持ちが行間に詰まっています。
もちろん、工事を始めてみないことには判らない項目はあるだろうし、決して悪徳とは思いませんがもう少し丁寧な対応を望んでいたので、実際の建物を探索しながら、一項目ずつチェックして、改めて見積もりを作ってもらいたい旨を伝えます。
「わかりました。細かい見積もりをもう一度作りましょう」
と、帰って行った工務店さん、その後、一週間連絡がありませんでした。一週間は貴重なので、もう無視して自分でやることにしたのです。

片や友人の解体業社長、彼は実はインテリで芸術家なのです。細かく建物を見て回り、私のやりたいことを把握し、金がないのを了解してくれました。
「職人が暇にしている時に非正規に回してあげよう。安くできるし、こちらも遊ばせておくよりも助かる」
固い握手で約束して、最もドキドキすべき解体作業についての諸問題が一気に解決。あとはどこをどう解体し、どこをどう残すかをきっちり指定しておくのが私の任務です。

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