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洗面もうひとつの家具 その1

さてさて洗面所の日曜大工ですが、洗面台の右の隙間にはかっこいい家具が入りました。はて、左側はどうだったでしょう。
こうでした>まさに雑多

これはひどい。板を棒で支えているだけです。
こんなのじゃイヤイヤってことで、ここを修正しましょう。右側と同じテイストでもうちょっとマシなものを作ってみようではありませんか。
というわけで設計図を書いて遊びます。
ここは洗濯物入れが来ますから、大きな仕様変更はしません。でも引き出しのひとつもつけたいところ。

棚図面

脚をやめて板で覆われた外枠にすることですっきりします。テーブルから家具へ、魅惑の大変身です。棒の脚に比べたら大幅なコストアップになるので無駄っぽいなあと思いながらも家具性を重視。しょうがないこれでやってみましょう。

最初は、洗濯物を入れる部分も格好良くフタをするつもりでしたが、今回そこまではやめておくことにしました。フタのシステムを考えるのが面倒なのと、そのシステムよりがらんと開いていた方が利便性が良さそうだからです。

そもそも妻はこの家具には全然興味がなく「引き出し?いらんいらん」「作り替え?せんでええせんでええ」「ここ、どうでもいいし」「でも今のままじゃダメすぎるけどな。あはは」と、こんな調子なので、これは一体誰の何のためにやるのか、今ひとつ目的意識に欠ける日曜大工です。典型的な「ダメ父さんの無駄ムダ日曜大工~余計なお世話~ 編」になってしまうのでしょうか。
・・・・・。

気を取り直してさっそく作りましょう。
両側面の板はすでに切り出してあります。一度作ってみて上手くいったスライドレールを調子に乗ってまた付けてみます。

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スライドレールについてひとつ書いておきたいことがあります。

色んな種類のスライドレールがありますが、仕様図をきちんと公開しているメーカーの製品を使うことが非常に重要です。罫書きをするときに必要なんです。
ホームセンターで変なのを買ってしまうと、ぺらぺらの簡単なコピーしか添付されておらず、寸法もまともに記入されていなかったりします。そうなると適当に当ててみて罫書きする以外になく、誤差がいっぱい発生して最終的に何だか歪んだ取り付けになってしまいがちなんですね。

あと、全開するタイプや三段引きの高価なスライドレールは、職人熟練度が低い私のような半端者は避けた方がよさそうです。施工誤差の許容量が「0~0.5mm」なんていう条件がありますよ。無理無理(笑)

と、いうわけで誤差数ミリあっても安全に動くスライドレールを取り付けたら両側面は一旦放置。

後の塗装が面倒なのでこの段階でクリアを塗っておきました。

下地を整えて1回目の塗り、それが乾いたら毛羽立ちを研磨して2回目の塗り、それが乾いたら丁寧に研磨して3度目の塗り、それが乾いたら水研ぎで磨いてサンジェットP636で仕上げます。でも面倒なので2度塗りのあと水研ぎしてそれで済ませました。

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さて引き出しを作ります。
90mm幅の板を切って貼って、底面は板の二枚重ね、約6mmの厚みです。ちょっと弱いかな。でも重いものなんか入れないし、大丈夫でしょう。

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2枚重ねたベニアの接着がちょっと弱かったので慌てて補強したりしながら、引き出し制作は続きます。
もうね、何かすいすい進みます。
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続きの変な語り(本編とは関係のない話です)

冒頭の「洗面台の右の隙間・・・云々」というあたり、右と左を全部間違えて書いていたので修正したんです。左右逆でした。

いえ、ほんとは間違えてないんです、いや違うのかな。
「洗面の左側」と書きながら、頭の中では右側でした。えっと、向かって右側って意味ですね。

洗面台と対峙する位置に立ったとき、自分の右側を目線と平行に延長させたときに壁と当たる位置を、自分の目線が世界の中心と仮定して主観的に名付けると「右」なんですね。これを世間一般では「右」と呼びます。

「向かって右側」と言うと判りやすいんですが「向かって」を省略するんですよね。
向かって右を頭で思い浮かべながら、「洗面台の左側」と書くとき、いつのまにか自分は洗面台になっています。だから左と書いて何の疑問も湧かないんです。

洗面台である自分が対峙しているひとりのおっさんから見れば「向かって右」即ち「右」となるわけですが、洗面台である自分から見れば当然「左」です。

そもそも「左右」ということばは方向を客観的に示すものではなくて、常に主観から定義する相対的なことばだからして、常に「誰にとって」の左右なのかを明確にしなければ迂闊に「右、左」などとは言えません。

明確でない場合、ついつい相手に感情移入して相手にとっての左右を真っ先に想像してしまうんですね。

「洗面台の」と、ここまで書けばもう自然と自分は洗面台です。なので「左」と続きます。

思い返せば、もともと、左右がわからないアホの子でした。
右利きなので「お箸を持つのが右手、茶碗を持つのが左手」と、こう習いましたんで、それは理解できる。右手は「はいこっち」左手は「はいこっち」と、正しく答えられます。

ところが黒板の前に立つ先生が「はい、じゃあ黒板の右を見て~」と言うともうだめです。黒板の右だから、生徒から見れば左です。ひとりで反対側を見ます。
さらにひどいのは交通ルールでした。

「歩行者は道路の右側を通行しましょう」なんですか、それなんですか。道路ってどっちが右ですか。道路の正面ってどっちですか。なかなか道路になりきれませんので混乱します。

自分の進行方向を主観にして右ですか。と、すると向かいから来る車は自らの進行方向を主観に左側を走ってくるから、そのままでは正面衝突じゃないですか。車の危険から身を守るのだから、車の進行方向を主観に右ってことですか。じゃあ、両方向から車が迫ってくるときは、どっちの車にとっての右を歩けばいいんですか。
と、まあこんな感じです。

会話でこの言葉が出てくるときなどは日常的に危険で、下手をすると単なる狂人です。

大抵の場合話し相手は向かい側にいるものですから、左右の言葉が会話の中で発せられたとき、それが何を主観に置いた左右なのかとっさにはわかりません。

1. 相手にとっての左右
2.自分にとっての左右
3.相手が自分の立場に立つ左右
4.自分が相手の立場に立つ左右
5.会話しているテーブルにとっての左右
6.会話している部屋にとっての左右
7.上記 5、6に関しての「では正面はどっちだ」の混乱
8.北を上とした場合の方角としての左右
9.会話に出てきた場所のファサードにとっての左右
などなど。

いろんな左右の可能性が頭の中を駆け巡り、ゲシュタルトの崩壊を起こして固まってしまうんですね。
このように「左右」は難しい。とてもむつかしい。
もうこんな難しい左右などという言葉はなくなってほしい。しかしそれも不便です。
あっ、そうだ。「左右」の代わりに、舞台用語である「上手(かみて)、下手(しもて)」にすればどうでしょう。
客席から見た舞台の右方向を上手、左方向を下手と呼びますが、「左・右」と「上手・下手」は似ているようで全然違います。
「客席から見た舞台の方向」という、変更なき絶対的な条件を踏まえた上での言葉だからです。
舞台から見ても、客席から見ても、舞台にとっても、小屋にとっても、舞台にいないもぎりのおばちゃんにとっても、上手といえば舞台上のただひとつの方向を指すのです。誰がどの方向から見ようとも、絶対に上手と下手が入れ替わることはありません。
これはいい。

と、いうことで実は普段でも左右の代わりに「かみて・しもて」と言ってしまうときがあります。でも大抵の場合「へ?どっち?」と聞き返されます。そうです。この言葉の弱点は、認知度が低いということです。
それともうひとつ、漢字で書くときに「上手(じょうず)下手(へた)」と読む方が明らかにメジャーであり普通であるからです。

さらに明らかに問題なのは、二人の登場人物がテーブル越しに向かい合って会話しているとき、客席がどちらかが不明確なことです。
「面白いことをいってるほうが舞台」そうでしょうか。「面白い会話をしている二人を見ている他の席の客」が客席かもしれません。あぁ。こんな定義じゃあやふやすぎてダメです。このアイデアは却下するほかないでしょう。
というわけでやはり難しい左右の問題でした。

まことに難しい問題です。
というか全く馬鹿馬鹿しいお話でした。
どうもすいません。

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