祭壇

いつのまにかお正月を迎えとっくに2010年になっていて、さらに節分も終わり、もう2月も半ばであります。

完全停滞の改装記録であります。だって改装してないんだもん。
さて、昨年の年末に入院して、奇跡の生還を遂げた猫の話、みっけです。

朝夕4錠の薬を飲ませ、高カロリーの病人食を強制給餌する猫介護の日々です。
投薬も強制給餌も大変難しいものです。指が血みどろになります。
でもだんだん慣れてきました。
「お正月を一緒に迎えられたら、記念写真を撮ろうね」と妻が決めていたので元旦には記念写真を撮ろうとしますが、当然ながら猫は言うことを聞かず、断念します。

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まあかろうじて撮れたのはこんな感じ。飼い主のプライバシー保護のためトリミングしてます(笑)

みっけの体重はどんどん落ちていき、もう通常の半分以下になってしまいました。

それでも、家が楽しそうで何よりです。筋肉が衰えてしまって得意の高いところには上れなくなりましたが、何とか椅子に乗ってそれから机に乗ることにも成功、これは凄い回復です。

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年末の時点でもう覚悟していたのに、回復してくるように見えるとそれに慣れてしまいます。

元気を取り戻すように強制給餌の量を増やしたりします。
その甲斐あって、最低の体重を記録したあとは、自力で餌を食べられるようになってきました。そして少しずつ体重が増えていきます。

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奇跡の連続。なんだか「もうあと数年は癌と共に今の調子で生き延びるんじゃないか」という緩い気持ちになってくるほどです。

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1月も半ばを過ぎると、付きっきりの介護状態から「映画を観てもいいかな」「ライブ見に行ってもいいかな」っていう、ちょっと飼い主も日常を取り戻し始めます。

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2月に入ってからはさらに調子がよくなりました。
通院して貧血の治療を続けていますが、お医者もちょっとほっとしている様子です。
「今にも死ぬかもしれない」という状態の時は飼い主は付きっきりで、写真も1日100枚とか撮ったりしてるくせに、こうなるとまた油断して、今までと同じような暢気な暮らしに戻ったりします。

節分が終わってしばらくすると、また調子が悪くなってきました。

風邪っぽい症状で、食欲がなさそうです。病院では、少し薬を変えてみましょうということで、しばらく様子を見て、次回はまたフル検査してみましょう、と。

血液、レントゲン、エコーです。もう何度この検査をやったことか。

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具合が悪そうなのに、2月7日は妻とちょっとしたドライブに出かけました。随分久しぶりのレジャーです。

具合が悪いことに慣れたせいか、薬をやってるので安心と思ったのか、みっけが「行っといで」と送り出してくれたせいか、何なのでしょう。

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翌日8日の朝、みっけがトイレの猫砂にうずくまって動かない。様子が変です。連れ戻すときょとんとしています。

いつものように強制給餌と投薬を済ませます。最近では珍しく少し嫌がって噛まれました。

昼頃はいつもの席で横たわり「にゃあ」と話しかけられたので「どうした?」と撫でてやりました。

そして、午後4時前にいつもの席で、いつもの寝姿のまま息を引き取りました。
なにそれ。

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なにそれ。

夜はお通夜を開催しました。

妻が大慌てで花を買いに行き、ろうそくを灯し、それらしい演出を施します。祭壇が出来上がりました。

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夜中までみっけの通夜です。

実感などありません。まだ薬も、専用の餌も残ってます。とめも残ってます。我々も残されています。
本日夜、最後のお別れとなります。

新しい家に越してきて、みっけは非常に楽しそうでした。
余命2日とか3日とか言われたのに、2ヶ月近く生き延びました。
ちょっと間に合わないときもあったけど、トイレにもよたよた行けました。
映画を観たりレジャーをしているときは待っていてくれました。
みっけはブラックだけどいいやつでした。
ペットを飼ってる人にだけわかるこの辛さ。所詮猫なんですよ。ただのペットなんですよね。でもこんなに堪えることはない。なんでしょうね、これ。

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「祭壇」への5件のフィードバック

  1. 読んでるだけで胸が張り裂けそうになるエントリでした。なんでしょうね。これ。
    レジャーに行くのを許してくれたのはみっけのやさしさだと思いたいですね。ねこは本当に飼い主が困らないように上手にお別れしてくれる生き物なのだと思う。

  2. その日その日を精一杯生きるだけ、が猫なんだなと。
    言葉にはなりませんが、気落ちされませんように。
    ご自身をとめさんの為にも労わって下さいね、もちろん奥様も。 
    心からみっけさんにありがとう。その素敵な三毛柄大好きだよ。

  3. はらさん、コメントありがとうです。つらいよー。悲しいよ-。
    しましまさん、素敵な言葉をいただけてみっけも幸せ者です。
    人生はきっと楽しかったろうと思いたい。
    夕べ、見送りました。
    改装した家中のあちらこちらにみっけの気配を感じます。

  4. 一昨年亡くなったうちの愛猫は7歳の時に腎不全になり余命1ヶ月と言われ毎日点滴に通い、二日に一度の血液などの検査を2週間続けました。
    猫は腎不全になりやすいと知らず、市販の塩分たっぷりの猫缶をやってたのがいけなかったのです。
    その間、愛猫は病院の検査疲れで更に弱り、私も気が弱り、病院を変えました。
    次の病院は1週間に1度の血液検査のみ。
    療養食で
    家で静かに過ごすのが猫にとって一番の幸せだと思いました。
    病院通いは1ヶ月に1度の血液検査のみとなって
    その後11歳になるまで4年間闘病しましたが元気で過ごせました。
    最後の1週間は日に日に弱ってるのが見て取れて辛かったけど。。。
    亡くなって1年半経った今もお骨を飾って毎日お線香やってますが、ようやくこの頃は思い出になりました。
    猫の1日は人の3日・4日分と言います。
    だから人間の6時間は猫にとっては長い1日。
    最後は住みなれた家で過ごせて良かったですね。

  5. そうですか、同じ体験をした方だったんですね。
    闘病生活4年ですか。それはすごい。
    猫はひたすら健気(けなげ)で、ただただ可愛いだけなんですよね。そこが悲しみや哀れみの根源な気がします。
    まだぜんぜん立ち直ってませんが、みんなこの辛さを味わってきたんだと、力を分けていただく方向でがんばっております。
    http://www.youtube.com/watch?v=z17QP-mf0zk
    こんなのをはじめ、猫記録を泣きながら作ったりしてます(笑)

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