1F 大きな机の大きな棚

こんにちは。誰もが過去に忘れてきた甘酸っぱい青春の思い出、家改装の記録です。時々こうしてこっそり更新されます。

なんということでしょう、改装開始から丸4年がとうに過ぎております。普通のモノなら5年でお古、償却完了ってもんですし、最初新鮮でぴかぴかだったいろんなものもそれなりに経年で劣化してきている頃です。
まさに終わりなき戦い。
それが快適環境の創出というもんでしょうか。これは麻薬より恐ろしいことですよ。この戦いを辞めるとき、それは家がどんどんオンボロになってどろどろになって、蜘蛛の巣が張りゴキやネズの巣窟になり、住民は年老いて呆け、よだれと大小便を垂れ流しながら死んでいくというそういう末路を迎えたときです。

しょうもないことを書いてないでですね、改装の記事に取りかかります。

今日は1階職場のメイン机周りです。ここは事務仕事をしたり映画感想文やその他の駄文を書いたりメモしたりスケッチしたり落書きしたりぼーっとしたりという、そういう重要な場所です。
元々の最初はちょっとした厨房だったところで、思い出すのもおぞましいこんな姿だった狭い場所です。

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これがいろんな階層の果てにこんなに小綺麗になったわけでして

机と棚

ただし机の上のエレクターもどきに注目していただければ判るとおり、棚に関してはかなり出鱈目です。
ここは幅が1750mmしかなくて一般的な1800サイズにちょっと届かず、市販のラックや棚が入らないのですね。巨大な机が置いてありますがこれだって天板の角を5cm切り取っているわけです。
エレクターもどきを変な風にジョイントすると偶然にもジャストなサイズになったので、今まではこれで何とか我慢していました。

しかしふとしたパソコンの故障が元で、脚と脚の間に収まっていたコンピューティングスペースに収まらなくなってしまいました。エレクターもどきの真ん中の脚が邪魔なのであります。
暫定的と思っていたエレクターもどきも収まりが悪く、本人の性格と同様雑然としすぎています。
これは不細工なだけではなく不便です。

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これはいかん。真ん中の棒が邪魔だ。

真ん中の棒

よしやろう。何とかしよう。ということで真ん中の脚を取っ払う計画開始です。

 

そうそう、そういえばこの直前に換気扇を取り付けたりしています。もともとあった換気扇の開口を暫定的に塞いでいたのですが、超が付くヘビースモーカーですので煙がもーもーです。何らかの換気の必要性は感じておりました。

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かっこよく埋め込み換気扇を設置するつもりもありましたが、壁の向こうは外なのでダクトの意味がなく、もともと開いている換気扇用の穴を利用しない手はないので暫定的に普通の換気扇を取り付けました。
この場所も本当は収納スペースにしたいので、見えない場所に換気扇を付けるのが理想ではありますが、そういう計画は暇なときにゆっくり推し進めましょう。

というわけで目的は机の表面にスペースを確保することです。エレクターもどきの真ん中の脚を取っ払うことです。
そのためにはどうするのがよいか。

理想は、大きな吊り戸棚を上部に設置することでした。
卓上のスペースを確保できる上に、見た目もさぞかしすっきりすることでしょう。
しかし吊り棚をつけるための壁面補強が必要です。素人工事で弱い下地に吊り戸棚を作ったあげくの落下事故はよく聞く話です。
で、それは無理。振動ドリルも持ってないしタイルやモルタルに対して下地補強を上手にやれる自信もありません。
やっぱり何らかの据え置きの棚を置くしかないでしょう。
丈夫な棚板を持つテーブル状の物体を作って置くのが現実的。よしそうしようそうしよう。

 

 

てなわけで、そうなると問題は1750幅の棚板です。上にものを乗せますので頑丈でないといけません。
どう考えても木材だけでは無理です。
倉庫用のアングルラック情報などを恨めしそうに眺めながら1750mmの幅を呪います。1800mmあれば、既製品が使えるのに。
いずれにしろ鉄が必要という結論で、鉄骨屋の知り合いでもいればがっちりした架台を作ってもらうところですが何とか自力で頑張る方向でいろいろ検討します。

便利なインターネットの時代です。鉄パイプのカット販売をしてくれるところがありました。小口でもOKだそうで、なんとまあありがたいことです。
溶接も穴空けも出来ないくせに早速構造用の鉄パイプを注文します。

計画はこうです。
木材の板で鉄パイプをサンドイッチにして棚板にするのです。重みに対する補強ですから、溶接なんかいりません。くっつける必要性さえさほどないのです。でも乗せるだけってのも危ないので接着剤とサンドイッチ仕様で乗り切ります。

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まず棚板に鉄骨をくっつけて内側に棧を作ります。

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鉄骨と木材の幅が合わないのでジャストサイズのベニヤで蓋。
サンドイッチ状態には後でします。なぜかというと重いから。先にテーブル状態を作ってからこの棚板を乗せてくっつける予定です。

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ひっくり返して棚として活躍する部分の塗装です。手抜きのウレタンニス。磨けば綺麗だからよい。

ついでに支えるほうの側面の板も鉄パイプで補強。こちらは板材も厚めです。残り物再利用。

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ちょうどアンティークっぽいブロンズの絵の具があったので気持ちのよい屋上で吹き付け塗装しました。
この材料はUSJにある有名人のハンドスタンプと同じものです。なぜならあれは私の仕業だからです。

さてテーブル状の棚ベースを作って置いてみます。

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なんといい加減。この段階では横方向にぐらぐらしているし、棚板もたわんでいます。ただ置いてみただけです。
全部を作ってから机の上に乗せるのが重いので、以降はこの机の上に乗って作業しました。

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重い鉄骨入りの棚板を乗せて、内部の棧に対して下からビスを揉みたくります。これで棚板は上下の板と内部の棧によってサンドイッチ状に固定されます。
まだ平行四辺形的にぐらぐらしているので背面に補強の板を取り付けます。

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棚板側はサンドイッチ棚板に、側面は鉄パイプに穴を開けてビスを揉んでいます。このくらいの鉄パイプならドリルで穴が開きます。引き抜き強度は弱いかもしれませんが左右の揺れには強く、もう揺れません。
木口の処理は後回しにするとして、完成です。かんたんですね。
下部に巾木状の薄い板を取り付けましたがこれは補強ではなくて目隠し。この裏側にコンピュータのごちゃごちゃした配線や電源タップなどを仕込みます。

これで卓上スペースが確保され、当初の目的は達成できました。
ただ計画不足ゆえ、肝心の上に乗せる収納システムは後回しです。嫌々ながら、もともと置いていたメタルラックを再び置くことになりました。これはいずれ何とかしたいところ。

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なんだか元の状態と変わりなく見えます。あまり美しくありません。やっぱり蓋の出来る棚が欲しいなあ。

卓上はスペースが確保され、ケーブルや電源は割とすっきり片付きました。
邪魔なコンピュータをぐいと押しのけてスケッチするスペースをいつでも確保できます。それだけでも大いに効果があったと思いましょう。
でもやっぱり途中って感じが否めません。

屋上手摺の塗り直し

おやまあもうこんなに時が経ってしまいました。
一年以上ぶりのこっそり更新です。
誰か見る人いるかなあ。そわそわ。

この一年間、いろんなことがありました。何と言っても日本崩壊への引き金が引かれてしまいました。もう2011年の3月を境に、向こうの世界とこちらの世界に真っ二つに分かれてしまいましたね。
放射能の知識を世界一持っていない被爆国として破廉恥なまでの事故と事故後の対応とその対応に対する国民の反応です。もう終わってます。

おっとそういう話は他所でやるとして、引っ越しと改装工事から早くも3年4年と経っております。時の流れが速すぎてもうついていけません。ふがふがですね。ふがふが。

大急ぎで突貫工事をやった弊害がちらほらと出てきております。

ひとつは屋上です。雨風日光にさらされ、綺麗に塗ったつもりの手摺がまた錆びてきました。

振り返ってみると、屋上鉄部のケレン大会のあと、屋上の壁を塗るの中で

記事にない分では、鉄部をブルーグレーと真っ赤に塗り分けたりもしています。ですが手摺の錆がひどすぎて、押さえ込んだつもりなのに1年後にはまた錆が出てきてしまいました

と書いておりまして、塗った記事もないし、どうやら急いでいて手抜きをした模様。

あぁそういえば、足場が割れて腰を打った日に鉄部の塗装をしていたんだっけ。あの状態では手抜きも致し方あるまいて。→どうやらこの日 小さな天井

/renovatedhouse/2009-10-16/141

1年後にちらほら出始めたサビが本格的に増殖してきたのでまた押さえ込み作業をやりました。

前回の反省は、まずサビ転換剤が途中でなくなって普通の錆び押さえで間に合わせたこと、二度塗りしなければならないのに一度塗りで済ましたこと、ペンキの量が足りなさそうだったのでちょっと薄めすぎたこと、と、あるまじき手抜き工事の数々。
そりゃまた錆びてきますわな。

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手すり錆

よし今回はきちんとやろう。
ということで「暑くなる前にやろうね」といいながらすっかり真夏で最高気温の中での一仕事となりました。

まずは足りなくならないように材料を確保。
最初はサビのケレンを行います。さすがに引っ越し当時ほどひどい錆びでもありませんので、電動工具を使うまでもありません。ガリガリごしごしと錆を落とします。「必殺!」を使いますからケレンはそこそこでOK。

しかしサビの粉が宙を舞い、のちほど奥様の鼻柱が荒れてしまいました。

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必殺!錆封じは刷毛ですーっと伸びて塗りやすいこと。
「今回は中途半端なことはすまい」とあれほど誓ったのに、ふと思い立ってポリパテでちょっとだけガタガタを修正したりします。
するならする、しないならしないと何故できん。
・・・はい。全部をやらず、実験的に一部分だけポリパテしました。この続きは次の塗り直しの数年後にまた・・・。

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ポリパテが乾いたらペーパーで擦って、いきなり塗装です。

今回は「上塗り兼さび止め塗料」という何となく手抜きっぽい材料を使いました。前回の反省を生かして、規定量以上には決して希釈せず、ぼてぼてペンキを塗りたくります。

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ペンキってのは塗っていると刷毛がどんどん重くなりべたべたして塗りにくいったらありません。でも頑張った。

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手摺の再塗装完了。
わざわざ糞暑い最中にこれをやるのは自分を苛めて楽しんでる馬鹿夫婦ならではです。

さて、下塗りやいろんな作業の合間合間に、屋上調度品の再塗装も行いました。
安物のツーバイフォー木材で作ったベンチやテーブルです。キシラデコール再塗装です。

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炎天下の威力は凄いですね。一年でしっかり色褪せて木も傷んできています。
軽くサンドペーパーをあて、浸透性塗料を塗ります。

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むかしド素人だった奥様ももう熟練の域です。あっという間にテーブルとベンチを塗り上げました。
朝早くからやるつもりが寝過ごしたせいで夕方ぎりぎりまで飯も食わずに頑張りました。おかげでなんとか完了。
残念ながらこの日はペンキもキシラデコールも乾いていないのでここでビアガーデンをすることが出来ません。
なので、お疲れさんは近所の串カツ屋でがっつり行いました。

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ところで、一年前の雑談と同じオチなわけですが、今年の夏も同じようなイベントがあるので最後にちょろりと宣伝しておきます。

チルドレンクーデター ライブのお知らせ UrBANGUILD 2011.08.20