2.下地の処理

寒冷紗を貼り終えた状態

下地処理を施します。

下地の調整

下地処理は塗装下地の工程と同じです。クラック防止の寒冷紗を貼りパテを埋めます。
一般的にはビス穴や目地など部分的に施す工程です。これを全画面に対して行います。

「総寒冷紗・総パテ」は塗装の世界でも最上級の下地処理とされています。絵を描く場合、様々な濃度の絵の具を塗り重ねますから、下地の処理は重要となります。

寒冷紗

表面の下準備。寒冷紗を全面に貼ります。

page2photo1
たっぷりの寒冷紗を用意
page2photo2
全面に貼ります

page2photo3


 

page2photo4

page2photo5
乾燥するとパリッと張ります

パテ処理

寒冷紗の上からパテの処理を行います。

page2photo6

page2photo7

page2photo8

【総パテ】パテは乾燥させて研磨し、これを繰り返します。仕上げ用のパテは一般の内装用ではなく、外部にも使えるものを選択しました。

パテ(内外両用)処理の工程。一回ごとに研磨。 パテ1回目 → パテ2回目→調整 → パテ3回目 → 微調整

ジェッソの塗布

page2photo9

ベースとしてジェッソを塗布。

ジェッソは絵の具の下地用ファンデーションです。絵の具の定着力を高め、発色を良くします。普通の壁画ならジェッソを数回塗布して研磨した後、絵を描き始めますが今回はまだ下地が続きます。

 

 

壁画 装飾美術の制作 1996-2024, All Right Reserved. 当サイト上の画像・文章は著作権により保護されています。管理者の許可なく本ウエブサイト上の画像・文章を使用することを堅くお断りいたします。 プライバシーポリシー